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日常英会話程度のレベルってどれくらいのレベル?

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よく、「日常英会話 程度の英語が出来るようになりたい」という話を聞くことがあります。

我々が「日常英会話程度の英語」と言った場合、

具体的にどのような英語、または英語能力を指すのでしょう。

「日常英会話レベル」とは どのようなレベルかを具体化し、

そのレベルをに到達するには何が必要かを解説します。

 

大きく分けて2種類ある

日常英会話の定義として、大きく分けて2つあると思います。

 

1. 生きていくのに必要な最低限のレベル

2. 普段日本語で話している事を英語で出来るレベル

 

 

【定義1】生きていくのに必要な最低限のレベル

日常的な社会生活の中で避けては通れない会話、

生きていくのに必修な会話を指します。

「現代社会」では、下記のような状況は避けれないと思います。
1. 家から職場までの道のりで必要な会話
(公共の交通手段で必要な会話など)
2. 職場での会話(挨拶、業務に関わる会話)
3.またはお客さんと会話 依頼、提案、申し出
4. 生きていくのに必要な衣食住に関わる物を購入するための会話(食事や買い物など)

このような日常で遭遇を避けられない場面で必要になる英語は、
下記のような「機能別」に表すことができます。

1. 挨拶
2. 依頼
3. 指示
4. 謝罪
5. 許可、賛成
6. 拒否、反対
7. 申し出
8. 提案
9. 誘い

このような機能別の英語は、表現がある程度決まっているので、
固まりで学び、覚えることで対応できるようになります。
シチュエーション教材などは、
日常的な状況を想定して「機能別」の表現や必要な単語をターゲットとした教材です。
またこれ等の表現を使えるようにすれば、
英語圏での生活に困らなくなります。

 

【定義2】普段日本語で話している事を英語で出来るレベル

【定義1】の日常会話は、依頼や指示、要求など、相手にある特定の行動を取ってもら
い、自分が生きていくために必要な状況を実現するための、目的をもった会話です。

【定義2】は「日常生活」の中で我々が話す、
下記のような話す事自体が目的の会話も含めます。

・ 今日の出来事
・ 昨日した事、過去に起こった出来事
・ 有名人や、共通の友人の話し
・ 最近気になったニュースや噂話、
・ 明日や今後の予定、将来について
・ 自分の気持ち、感想、意見、コメント
・物事の描写

こういった場面は、
日常会話の大半を占めていると思います。
友人や知り合いと話す内容の大半は、
話す事自体(コミュニケーション)が目的ではないでしょうか。

 

 

それぞれに必要とされる能力・勉強方

【定義1】生きていくのに必要な最低限のレベル

レベル:中級(TOEIC450-600程度)
学習方法:
シチュエーション別教材を使っての学習が可能。
日常的な場面で使える表現をフォーマットとして学ぶ。
会話例などを通して、発話練習をして暗記、定着を図る。

(場面例)
・買い物(品があるか、別の色やサイズがあるか、取り寄せ可能か)
・食事(料理に関する確認、注文、支払方法)など

問題点:
・本当に教科書通りにいくのか?

実生活の会話だと、あなたの質問に対する回答や、
相手の反応はある程度までは予想できますが、
可能性としては無限とあります。

例えば電話で
「レストランのテーブルを午後7時に、4名で予約」をするとします。「予約の名前」
と「喫煙、禁煙席の選択」までは想定の範囲内で
上手く対応出来るかもしれませんが、
「駐車場のご利用の有無」なども確認されるかもしれません。

また海外のレストランなどだと、
「誰かグループの中にSpecial needs(身体障害などで何かしらのサポートが必要)な人はいますか?」や
「何かお祝い事、誕生日の人がグループにいますか?」という質問も十分に考えられます。

丸暗記に近い形で覚えたフォーマット表現外の質問がある時、
理解出来るか、また返答できるか、という
文法、語彙、リスニング力などに関わる課題があります。

上記の課題に加え、前述した通り
話す事自体が目的の会話が、日常会話の大半を占める事実を考えた時、
旅行をより楽む為の会話力、と定義する方が適していると感じています。

旅行先でのトラブル回避や問題解決、行動範囲の拡大など、旅行自体に自主性を持つ事
が可能になると思います。

【定義2】普段日本語で話している事を英語で出来るレベル

レベル: 上級(TOEIC800以上)
学習方法:英語のルール(文法)理解と
英語語順を定着させる特訓を軸とした、トータル英語学習
問題点:

・日常英会話は程度は、決してレベルが低くない
普段我々が話している事を英語で話せたら、
それはネイティブレベルじゃないでしょうか。

言いたい事を自在に言える常態である必要があります。

英語のルール(文法)理解と英語語順を定着させる特訓を軸とした、トータル英語学習
が必要です。

前述した通り、日常でする会話は多岐に渡るため、
フォーマット表現では対応仕切れないのが現実です。

その為、自分で文を自在に組み立てる能力が必要になります。

それには、英語のルールをまず理解している事が必修です。

 

 

まとめ

1. 「日常を生き抜くのに必要な最低限の英語レベル」と
「普段我々が日本語で話している事を英語で話せるレベル」
がある。

2. 実際に我々が日常で話す会話は自由度が高く、会話自体が目的の場合が大半。フォーマ
ットとして暗記した表現では対応できない状況が多い。

3. その為「日常を生き抜くのに必要な最低限の英語レベル」は、旅行などだととても有効
だが、実生活(英語での日常生活)を生き抜くには不十分。

4. 「普段我々が日本語で話している事を英語で話す」には、自分で文を自在に組み立てる
能力が必要である。それには英語のルール(文法)を理解した上での英語のトータル学習
が必要。

5. 結果、「普段我々が日本語で話している事を英語で話す」という意味合いの日常英会話
程度のレベルは、上級レベルの英語力を指す。

 

 

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